彩の録

あやこのウェブログ、アヤのロック。

プーチンのロシアがかつての日本のようで他人事ではない

いまのプーチンロシア正教会の発想は、国境線を無視した宗教的なロシア世界の構築、いわば大ロシア圏の構築。

ロシア世界の主要国はロシア連邦ベラルーシ白ロシア)と、ウクライナだろう。そのウクライナがロシア世界から抜けることは許されない。プーチンロシア正教会にとっては、ウクライナは西欧化、彼らの言うところの「ナチ化」を進められて奪われたというのが彼らの認知。彼らの中では、ロシア世界の境界は国境ではなく宗教線で、ウクライナは国内問題だと思っている。

 

いまのプーチンのロシアをみていると、大東亜共栄圏だの、大本営発表だのの、戦時中の日本そっくりで痛々しい。そして困ったことに、日本人はまるで他人事みたいに思っているらしい。侵略戦争をした。マスコミが国民ウケして売れる、国威発揚する情報統制をかけつづけて、収拾がつかなくなった。退路のない背水の陣を布いて、反戦を主張すれば非国民扱いされた。

 

あべ時代の日本もやはりおかしかった。あべ支持したがる社会風潮がつくられ、多くの人は、日和見で関心をもたないか、「適任者がほかにいない」と思い込まされていた。情報操作や印象操作、偏向、タブーだらけ。権力におもねって得をし生き延びようとする人が目立った。

 

もう、このところ、異常な世界だ。

ドナルド・トランプの米国もおかしかった。頭のおかしいジイさんを大統領にして、なおも支持する人々が少なくなかった。FOXニュースみたいに、視聴者ウケする内容に偏向して儲けるのも目立った。

もちろん、インターネット上でパーソナライズされるタイムラインや広告も儲け目当てだから偏向したものが目にさらされ、認知が歪む。

英国が、EUからぬけたいという間違った自尊心のもとにブレクジットで大混乱して右往左往した。

まるっきりコントみたいにバカげているが、これがリアルなんだから困る。

プーチンウクライナ戦争は、いまに始まった現象ではない。いままでの狂った流れの延長線上だ。

そして困ったことに、多くの人々はそのことに気がついていない。自分達の精神疾患様の現象に自覚がない。

プーチンのロシアを責める日本人もまた、太平洋戦争のときはアレだったのに、なぜか他人事みたいに棚に上げている不思議。そこは逆に、日本がしてきた過ちを引き合いに出して参考にさせてプーチンを諌めるくらいの勢いであるべきではないんか。