彩の録

あやこのウェブログ、アヤのロック。

戦争について教える担当は社会科ではない

ウクライナ戦争が続いているということで、どう教えるかということを学校の社会科教諭たちが悩んでいるという。

間違いだ。

人類はなぜ戦争を起こすのかという問題は、社会科学の分野ではなく、(人文科学系といえる)精神分析学や、心理学と精神医学が主な担当だろう。

戦争を起こす本質は、人類のもつ過剰な防衛機制によって生じたエゴ(自我)と、そのエゴの肥大化という精神疾患によって起こる認知の歪み、感情。そしてそこからくる誤想過剰防衛が戦争である。

だから、戦争がなぜ起こるのかを教えるのは、社会科学ではなく、人文科学や自然科学のほうだ。小学校でいえば、国語科や理科の担当である。

 

歴史学は文献学だ。メディア(記録)をもとに史実が何かを推定するのは、歴史学だ。「この戦争はなぜ起こったのですか? 某国の皇太子が暗殺されたからです」という問答は歴史学がやる。けれど、人類はなぜ戦争を起こすのか、という本質的な問いに答えるのは、歴史学ではない。

 

政府マスコミ社会風潮になぜ騙されにいって同調するのか? という問いに答えるのも歴史学ではない。これは例えば心理学の問題であり、間接的には政治学の端くれというか帝王学のたぐいだろう。そしてこういうのは、ヒトラーや情報機関、つまりはマスコミ、広告屋電通みたいな)なのの得意分野だ。

 

戦争が起きているからといって、戦争=社会科だという発想が偏見だ。固定観念(レッテル)により、最初からすでに間違っているわけだ。イジメを社会科で解決しようとするとか、犯罪を法律学で解決しようとかいう発想と同じで、間違っている。