彩の録

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ドナルド・トランプの世界ならプーチンは暴れなかった

プーチンドナルド・トランプ安倍晋三らの発想は、ヤクザと共通している。封建主義で、支配体制の構造がさきにありき。上下関係(階級差別)で社会が成り立っていて、親分子分、兄貴・弟の世の中だ。ライバルとは勢力均衡(パワーバランス)で成り立っていて、互いの「シマ」は侵さないことで共存する世界だ。

 

バラック・オバマアンゲラ・メルケルはそうではない。

近現代の欧米はプロテスタンティズムの世界だ。人は公平に扱われるべきで、自己決定の自治(デモクラシー)だ。人間は進歩(成長)する。世の中は革新される。パワーバランスではなくて理念だ。条理の世界だ。コモンローなのだ。

 

中世的なカトリックやオーソドックス(正教会)は違う。元来は政教一致で、支配構造ありきの全体主義だ。イスラームや、儒教国家神道などの中国的な右翼)も同様。中国共産党も、封建思想禁止のはずが、しっかり儒教的で体制優先の全体主義国家だ。

 

トランプ米国は弱くなった。アベとトランプの世界では、プーチンにも余裕もあった。

ジョー・バイデンカトリックなので大統領になれた(トランプ票を奪えた)のではあるが、民主党はデモクラシーだ。米国は息を吹き返したからこそ、プーチンが危機感に脅えた。

 

アンゲラ・メルケルがいたらロシア語会話は成り立っただろうけど、メルケル姉さんとプーチンじじいではやはり発想が異なる(メルケル先生は革新的だ)ので、この二人はやっぱり現役時代もすれ違いだったらしい。議論は長々とやり合うけど、根本的な世界観が違った。

 

日本も封建的な全体主義国家だ。親分が欧米になり、資本主義の私有財産制の世界だから、米国の子分としてふさわしく振る舞っているだけ。