彩の録

あやこのウェブログ、アヤのロック。

北海道と東京もんでは感覚がズレすぎている

北海道は県ではない。「開拓地」(植民地)として形成された。だから道州制で、いわば連邦国家のようなものだ。面積は九州と四国と岩手県を足したのよりもずっと広い。それで、拠点の各市町村はコロニーで、間の距離が遠く、間にはあまり人が住んでいない。

道内での特急で乗車しつづける時間の基準は、4時間のように思う。札幌から函館や釧路がそのくらいになる。道内はただ広いだけではなく、地形が複雑だ。札幌と函館のあいだは、駒ヶ岳の麓を走ったり内浦湾に張りついてまわったりする。札幌と釧路の所要時間の過半は、石勝線がトマムという秘境リゾートを経由して貫通した今でも札幌帯広間で消費するのだから、日高山脈越えがいかに難所であることか。

なもので、道民の鉄道移動の時間感覚の基準は4時間なのだろう。北海道新幹線の東京駅と新函館北斗駅の所要時間が4時間切るかどうかが重要だと思っている人がいる。

 

しかし、東京もんの感覚は違う。

まず、北海道を県くらいにしか思っていない。国と学校教育やマスコミが歴史を隠蔽してきたから。

そして、東海道新幹線で東京新大阪がひかりで3時間だった。のぞみの今はもっと速い。

4時間も新幹線に乗り続けるのか?

 

寝台特急北斗星や夜行急行はまなすを廃止したのは失敗だ。

北海道新幹線新函館北斗つまり渡島大野にまで乗るなら、ニーズは仙台やせいぜい郡山。

北海道新幹線が札幌まで延伸しても、札幌まで乗るのは函館や青森からだと思う。

 

東京から函館や札幌に高速バス1本ではもちろん行けない。だから夜行列車の需要と勝ち目がある。

 

道民と東京もんとでは認知のズレがはなはだしい。それと、JR東日本からJR北海道に落下傘でやってくる経営は、北海道を熟知していない気がする。関東と同じような商業ビルやホテルビジネスに依存して生き延びようとしているけれど、そんなごときでは経営を保てないように思う。